• 大豆製品(豆腐・納豆・豆乳など)
    大豆に含まれる「イソフラボン」には、ホルモンバランスを整える働きがあり、多汗症の発汗コントロールに役立つとされています。特に更年期や思春期のホルモン変動による発汗に効果的です。
  • 緑黄色野菜(ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなど)
    ビタミンCやビタミンEが豊富で、自律神経を安定させる効果が期待できます。抗酸化作用により、ストレスによる発汗の抑制にもつながります。
  • 海藻類(わかめ・昆布・ひじきなど)
    ミネラル(特にマグネシウム)が豊富で、神経の興奮を抑える作用があります。発汗が過剰になりやすい人の自律神経バランスを整えるのに役立ちます。
  • バナナ
    カリウムが豊富で、体内の水分バランスを整える働きがあります。発汗によるミネラルの損失を補い、身体の機能を安定させるのに役立つ食品です。
  • ナッツ類(アーモンド・くるみなど)
    ビタミンEやマグネシウムが多く含まれており、血行促進や神経の興奮を抑える作用が期待されます。ストレス緩和による発汗抑制にも効果が見込めます。
  • 魚(特に青魚:サバ・イワシ・サンマなど)
    DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富で、炎症を抑えるほか、自律神経のバランスを整える効果が期待されます。精神的な落ち着きにもつながるため、多汗症のサポートになります。
  • 発酵食品(ヨーグルト・キムチ・味噌など)
    腸内環境を整えることで自律神経の安定に寄与します。腸と脳は密接に関係しているため、腸内環境の改善は発汗症状の緩和にも間接的に効果を発揮します。
  • ごぼう・れんこん・にんじん(根菜類)
    身体を内側から温める作用があり、冷えによる自律神経の乱れを防ぎます。体温調節が安定すれば、必要以上の発汗が抑えられる可能性があります。
  • 麦茶
    カフェインを含まず、体を冷やしすぎずに水分補給できるため、多汗症に向いています。利尿作用も穏やかで、必要な水分を体内に保持しやすくなります。
  • シソやミョウガなどの香味野菜
    交感神経の過剰な興奮を抑える成分を含み、精神的なリラックスを促します。ストレス性の多汗に対してサポート効果が期待されます。

【注意点】

  • 極端に体を冷やす食べ物(アイスクリーム、冷たいジュース)や、交感神経を刺激する刺激物(唐辛子、カフェイン飲料など)はできるだけ控えた方がよいです。
  • バランスの取れた食生活とあわせて、規則正しい生活リズムを心がけることで、より効果が高まります。

このように、多汗症の改善には「自律神経を整える」「体内のミネラルバランスを保つ」「ストレスを減らす」ことを意識した食べ物選びが大切です。